2018 年ライダーカップは、パリ近郊の Le Golf National で開催される予定で、現地では着々と準備が進められています。チャンピオンシップクラスのコンディション作りには適切な用水管理が絶対。そのため、コースでは排水設備を完全に新しくし、さらに散水システムに Toro® を採用しました。

Le Golf National はパリから 24 km の所にあり、全部で 3 つのコース、L’Albatros(アルバトロス)、L’Aigle (イーグル)、L’Oiselet(バーディ)およびトレーニング専用施設から構成されているゴルフ場です。1991 年から全仏オープンの開催場所でもあり、今回のライダーカップの会場となるのはアルバトロスコース。

今回は、このコースに導入された主力製品と最新の技術が、世紀の大イベントにどのように節水とコストダウンを実現するのかをご紹介しましょう。

正確な散水コントロール
Le Golf National の新しいイリゲーションシステムの軸になるのは Toro の Lynx® セントラルコントロール。リンクスは、重要なデータを統合的に処理してくれるだけでなく、スタッフに分かりやすい直感的な表示や操作を特長とするユーザーフレンドリーなシステム。散水の実行と同時に自動的にレポートが作成されるので、画面を見るだけで、全部のスプリンクラーが問題なく作動したかどうか、スタッフが一目で確認することができます。

リンクスにコントロールされるのは、網目のように配置された INFINITY® スプリンクラーヘッド。特許を取得した SMART ACCESS™ デザインにより、重要部分をすべてスプリンクラー上部から、土を掘り返す必要なく確認できます。インフィニティスプリンクラーは、ノズルの種類が多く、また様々な調整が可能なので、散水が必要なポイントに必要な水量を、スタッフが簡単に撒くことができます。

リンクスセントラルコントロールとインフィニティに加えて、新しいポンプステーションがあります。これは現地の Toro ディストリビュータである Solvert が推奨し導入したもの。これらの機器が協働してグリーンキーパーが望む通りの散水を毎回確実に実現。土壌条件を勘案した散水を行い、用水データもいつでも閲覧可能なので、実情にもとづいた意思決定が可能です。ちょうど 6 月にはフランスの HNA オープンがあり、トーナメント中の気温が 35 ℃を記録する猛暑のなかで、このシステムの実力がいかんなく発揮されることとなりました。

思わず目を見張る性能
Le Golf National のマネージャーであるレハンドロ・レイズ氏は「アルバトロスコースだけで 1500 本のスプリンクラーを取り付けました。一番すごいと思ったのは、インフィニティスプリンクラーです。上から見るだけで状態を把握できる。Toro の Lynx システムについて言えば、私には一番使いやすいシステムです。ひとつの画面で全ての情報を確認できるし、ワンクリックで必要な調整がすぐにできる」と語ってくれました。

リンクスを導入したおかげで、Le Golf National は将来の節水という課題をも十分にクリアする態勢を整えることができています。次に来るのは 2024 年にパリで行われるオリンピック大会です。

ディストリビュータのサポート
イリゲーションシステムのディストリビュータである Solvert 社は、Le Golf National が必要とするサポートを継続的に行っています。具体的には、ポンプステーションのメンテナンスの手配や、コース管理スタッフのトレーニングなど。これは、スタッフがリンクスシステムの能力をフルに引き出せるようにするためのもの。Le Golf National は Toro NSN とも契約を行っており、イリゲーションやセントラルシステムについて年間365日、24 時間休みなしのサポートを受けています。

「必要な時に、Toro がいつでもいてくれる」とレイズ氏。「やはりね、よい製品ですよ。信頼性が高い。それと、電話すればいつでも必ず誰かが対応してくれる。これは心強い。我々のように、超限られた時間で超大量の仕事をこなさなくてはならない人種にはこれが非常に大切なんです。即応してくれるパートナー。トロとはこの点でうまくやれていますね」

トロのターフ管理機械やイリゲーション製品についてのくわしい情報や、あなたのゴルフ場にトロがどんなお手伝いをすることができるかについては、こちらをご覧ください:www.toro.com.