どんなゴルフ場にとっても、管理機械は大きな投資です。しかし、どんなに高価な機械でも、きちんと動いてこそ本当に役に立つものです。お手持ちの機械から最高の結果を得るために必要になるのが予防整備。

予防整備を効果的に行うためには、始業点検、メーカーの推奨に沿った定期整備と定期的な部品交換が欠かせません。ターフ管理機器の定期整備は、機械の稼働時間をベースとしています。

以下では、予防整備を上手に行うためのコツをご紹介したいと思いますが、その前に、予防整備の意義をきちんと理解しておきましょう。

なぜ予防整備が大切なのか

  1. 安全を守るためです。管理機械や車両は、使って安全なものでなければなりません。消耗してしまった部品や機器を放置すれば、事故やけがのリスクが増大します。
  2. 使えること、能率よく仕事ができることが必要です。必要な時にいつでも使える機械でないと、スタッフの仕事が進みません。使いたい時に使えないというトラブルを防ぐのが予防整備です。
  3. 機械の寿命を延ばします。定期的に整備を行うことによって機械の寿命を延ばすことができます。長く使えるということは、投資したお金がより有効に使われているということです。
  4. コスト削減になります。予防整備は、先手必勝を実践することです。早期発見、早期治療は、重症になってからの治療に勝ります。

効果的な予防整備プログラムの要素

予防整備プログラムを立案するにあたっては、以下に挙げる点を考慮するとよいでしょう:

    • チェックリストを作る。予防整備作業を実施する時の手順を文書として作成しておき、毎回それに従って作業を進めることで、抜けがなくなります。
    • オペレータからのフィードバックを生かす。機械を実際に使用しているオペレータからの報告、機械の調子がいつもと違うといった報告を保守整備に生かしましょう。
    • メンテナンス計画を立てる。オーナーズマニュアルやメーカーのガイドラインをもとにして、各機械のための長期保守整備計画を作りましょう。
    • 能力の高い整備士を雇いましょう。技術は日進月歩であり、機械はどんどん複雑になり、コンピュータ化が進行しています。必要な知識や技量をもったスタッフを雇用できない場合は、保守整備を外部委託するなどの対策を考えましょう。Toro のディストリビュータには技術・知識レベルの高い整備士がたくさんおりますから、最新の Toro®

マシンでも安心。

  • トラッキングのシステムを作りましょう。各機械それぞれに、きちんとした整備記録を残せばよいのです。そうした記録には、電子システムの導入をお奨めします。正確な記録を短時間で作成でき、報告や共有も簡単で便利になります。

トラッキングが大事

電子化の大きなメリットは、全部の機械の全部の記録をまとめてトラッキングできること、そしてそれをもとにして時間やコストの分析ができるようになることです。また、電子化によってパーツ代金などの経費管理、報告書、燃費や人件費を各機械ごとに計算するなどのことも可能になります。こうしたデータを持つことができれば、将来の機械の更新時に合理的な判断を行うことができるようになります。

Toro の MyTurf® は、こうした管理追跡業務を行うことができるウェブベースのシステムです。マイターフでは、あなたが管理しておられるフリート(管理機械すべて)の記録とトラッキングをオンラインで行うことが可能な他、トロの機械のマニュアルの入手やパーツの注文などが可能です。さらなるオプションとして、整備時期お知らせアラーム、作業指示書の作成、パーツ在庫の管理が可能です。

現在、トロでは、急激な進歩を続ける技術に見合ったタイムリーなサポートを提供すべく、この MyTurf システムの大規模な更新に取り組んでおり、将来的には、お客様がそれぞれの担当ディストリビュータから整備サポートを受けられるようにすることも視野に入れております。