全ヨーロッパからのターフのプロフェッショナルやバイヤーが一同に会する BIGGA ターフ管理博覧会が開催され、新年度に向けた新しい製品や技術が多数紹介されました。Toro® からも、いくつかの新製品がこの展示会(2019 年 1月 22-24 日)において英国デビューを果たしました。以下は、展示を担当したトロのディストリビュータであるリーシンク社のハイライトです。

新製品Toro Greensmaster® 1021 固定ヘッド式歩行型グリーンモア
グリーンズマスター 1021 は、 21″ 刈幅の固定ヘッド式歩行型グリーンモア。マシンとオペレータが完璧なハーモニーの下で刈り込みを行える、従来から一歩進んだ革命的なグリーンモアです。従来のグリーンズマスター 1000 シリーズを根本から見直し、様々な特許出願技術を盛り込んだ革新性あふれる製品です:

新しい発想、伸縮式のループハンドルにより、背の高いオペレータにも背の低いオペレータにも、スキルレベルにも関係なく非常に操作しやすいマシンとなっています。 各人の体格に合わせる簡単な調整で、常に同じ刈り込みができ、オペレータの疲労も軽減されます。
ハンドルアイソレーションマウントにより、カッティングユニットを常時芝面に完全に密着させて刈り込みを行います。ハンドルを押す力、歩くリズムによって変わるハンドルの上下運動サイクルなどがカッティングユニットに伝わりません。オペレータのクセが刈高に与える影響を徹底的に排除しています。
新設計の運転操作装置と短くなったホイールベースにより、アンジュレーションへの追従性が向上し、より精度の高い旋回操作を行うことができます。
新しい EdgeSeries™ リールにより、切れ味に優れた精緻な低刈を実現しています。
モジューラー設計による整備作業の円滑化これまで数時間もかかっていたようなカッティングユニットの取り換えやエンジンアセンブリの交換が、わずか数分で完了。また、移動走行用タイヤを利用して各ユニットをバックラップできる便利な設計です。

新しい Greensmaster eTriFlex™ は新型リチウムイオンバッテリーで油圧機器なし
お客様からの要望にお応えしてトロが発売した、油圧不使用の新しいグリーンズマスター eTriFlex は、最大 50 パーセントの騒音低減を実現。オイル漏れの心配がなく、クリーンな刈り込みができます。リチウムイオンバッテリーに並ぶのは定評ある Kawasaki® 2 気筒 14 馬力空冷エンジン。2400 RPM という低速で使用しシュラウドを装備。 これにより、耳で感じる騒音レベルが半分に低減されています。

トロの eTriFlex は非常に静粛性に優れた芝刈り機ですから、騒音規制もクリアできますし、これまでは早朝や夜間の作業がはばかられていた住宅隣接地帯などでの作業が可能になります。早朝にグリーンを仕上げることができれば、ラウンド数を増やして売上アップも狙えます。

グリーンズマスター eTriFlex はオール電動設計により燃費を 22 パーセントも低減できる設計*。パワー効率に優れたマシンです。また、油圧駆動タイプのマシンでは油圧オイルの温度変化によって刈り上がりに影響がでてきますが、このマシンなら最初のグリーンから最後のグリーンまで全く同じカット。トロの最も進化した乗用グリーンモア。グリーン刈りの常識を書き換えるマシンです。

新しい Lynx® スマート 2 線システム
BTME の来場者たちが目にした Toro のもう一つの新製品は、Lynx スマートモジュール。サテライトコントローラの便利さと 2 線方式のコスト節減の両方を実現した新しい 2 線システムです。これは、新設のゴルフ場にも、また、現行システムの更新をお考えのコースにも最適なソリューションです。

GDC コントロールシステムに始まるトロの 2 線方式はすでに十分な評価をいただいておりますが、数十年に及ぶその経験に加えて、2 線システムでは画期的な高速診断システムをを利用した Lynx スマート 2 線システムは、まさに次世代の旗手と申せましょう。しかも、各種のアドオンツールは、上位・下位ともに互換性を確保。万一セントラルコントローラがダウンしても、最新のイリゲーションプログラムを確実に実行することができます。

Lynx スマート 2 線 システムには、Lynx セントラルコントロールシステムの能力を拡張するさまざまな機能があります。たとえば、スマートモジュールは散水時間を秒単位でコントロール可能。精度とスピードを実現していますさらに、スマートハブは台座タイプと壁掛けタイプから選択可能。スマートハブは、エリアを管理しやすく分割することができます。1 つの現場あたり最大 20 基のスマートハブを導入して管理の簡素化が可能です。これによって、現場での手動散水や故障探究が可能になるほか、土壌センサー、フローセンサーなどのセンサーを設置できるようになります。

これらすべての機能に加え、ポンプステーション統合機能、ウェザーステーション統合機能があります。これらにより、散水予定の変更が必要となるようなポンプステーションのトラブルや天候の急変などに、いつでもリアルタイムでイリゲーションの調整を行うことができます。

Lynx スマートモジュールのシステム更新はクリック一回の簡単さ。システムを更新することによって、いつでも最新の技術とノウハウを利用することができます。また、スマホで使えるハンディなバーコードアプリを使えば、施工も簡単です。こうした機能を使用することにより、無駄な待ち時間をなくして効率の高い散水管理を実現し、大きなコスト削減を生むことができるのです。

BTME について
BTME には 150 を超える業者が、人工芝からコース用家具、イリゲーション製品、そして肥料まで、幅広い出展を行います。 昨年だけでも、およそ 9,000 人のターフ管理者、ゴルフクラブオーナー、マネージャーなど、業界のプロフェッショナルが展示会場を訪れました。

2019 年の展示会でトロ社の代理店としての出典を行ったのは、英国におけるトロのプロフェッショナル用ターフケア機械と散水製品の正規ディストリビュータとしてゴルフ、スポーツ、アメニティ部門を担当している Reesink Turfcare 社です。本社は英国の St Neots、ホームページは reesinkturfcare.co.uk です。

トロのターフケア製品のすべてについて更にお知りになりたい方は、www.toro.com をおたずねください。

*トロ社のグリーンズマスター 3320 との比較です。
使用されている商標は、それぞれの商標所有者の知的財産です。